どん底自由人 -

どん底人生1:自営業で失敗して生きていけなくなりました

どん底人生の始まり

どん底人生1:自営業で失敗して生きていけなくなりました

大学卒業の2002年から約23年間続けてきた自営業の雲行きが怪しくなってきたのは、あの世界中を恐怖に陥れた新型コロナが始まった2020年頃だった。

私が個人事業主として営んでいた仕事は、ECサイトの運営と、WEBサイトを使った情報発信による広告収入など。

ECサイトは大手サービスのAmazon、楽天などの送料無料や低価格販売に競争力で負け、2015年ごろからじわじわ売り上げが落ちはじめたが、その落ちた収益を情報発信WEBの広告収入が補う形で、何とかやっていた。

しかし、新型コロナで世の中の流れが一変し、私のような弱小事業者には非常に厳しい環境に変わっていった。

まず最初はECサイトの運送(配送料)に関する環境の変化だった。当時私は配送業者として郵便局のゆうパックを使っていたが、人手不足による人件費の高騰、原油価格の高騰などを理由に、今まで1件500円前後だった配送料が、いきなり2倍以上に改定され、一般の個人が普通に荷物を送るのと同じような料金体系になってしまった。

私が扱う商材は料金が数百円~数千円程度の安いもの。これまでは個数を売り上げで配送料をなんとかカバーしていたけれど、運送料の大幅な値上げでそれも不可能になってしまった。

販売しているものが私の店でしか買えないオリジナリティーがあるものならそれでも競争力があったかもしれない。しかし私が扱っていた商材はAmazonや楽天で買えるものが多く、中には私の仕入れ値よりも安い値段で販売している業者もあったり…と、大手の価格破壊に押され、更に配送料はお客様負担にするしかない…となると、もう商品を売って生計を立てるなんて不可能になってしまった。

それなら情報サイトに注力して、ECサイトの損失を補填させようと努力するも、ここでもとんでもない改変が行われてしまった。

それはWeb検索大手のGoogleが、個人をはじめとする中小規模のサイトの評価を著しく下げて検索に当たらないようにし、さらにGoogle自身が検索ページのトップにAIで答えを表示してしまうようになってしまったのだ。

私が運営していたウェブサイトの集客は、Googleをはじめとする検索エンジンからの流入がほとんどだったので、この検索環境の変化で集客人数はピークだった時期からすると10分の1以下にまで落ち込んでしまった。

そのWebの環境の変化に、何もしなかったわけもなく、むしろ今まで以上にサイトの情報量やコンテンツを増やし、サイトの構造をよりSEO的に強いものへと強化したり、何とかアクセス数の下げ止まりと改善しようと努力し続けてきた。

しかしその結果が…アクセス数10分の1以下という、もう笑うしかない状況だったのだ。

ここ数年間は年末年始、ゴールデンウィーク、夏休みも無く、寝ている時間以外は毎日仕事をし続けて、その結果が破産寸前という現状。

自分で自営業という道を選んだので、結果が出なければこうなるのは当たり前だ。

が、しかしやっぱり泣きたくもなる。自分は世間から必要とされていないということを、お金というとても現実的な数字で突きつけられているのだから。

お金がかかるから病院には行ってないけれど、きっと私の精神状態は「」のはず。未来に希望が何も見えず、いますぐこの世からいなくなっても何も未練はないと思ったり、そんなことすら考える力も無くなったり。とにかく眠りたい。。。

こんなことを書いていたら、心からこみあげてくるものがあるので、今回はこの辺で筆をおこうと思う。